2022年6月16日木曜日

山へ

梅雨の合間となった昨日、森林の声を聴きに、多賀町の山へ視察に連れて行っていただきました。森林の声とは…木や草花の声も、そこに関わる人の声も、生息する動物の声も、風土気候も合わせて、そう言う…!

小型バスで山道を上がる途中は、お猿さんの親子に見守られ、
樹齢50年の杉の足元には、鹿の足跡があり、
下草の中をザクザク入っていく人の脛には、ヒルがしがみついて存在感を示し、
ふと空を見上げると、木々の隙間からのぞく梅雨空に感動し…
森林は思うよりずっと賑やかです。

昼食用のお弁当を注文する時間に間に合わず、お昼は持参したおにぎりを頬張りながら、梅干しのおにぎりを作ってきてよかったな…と、大満足。

樹齢20~25年の皆伐再造林…主に柱材となります。↑
伐採の為には、道を作ることから。
昨年は幅2.5~3mの道を843m作道したとのこと。

苗の視察にザクザク進む人たち。↑
ここは搬出林の後、令和3年3月に植えた少花粉杉のコンテナ苗と裸苗が植わっているのですが、私にはどこに苗が生息しているのか見つけられない…。
山仕事の人が、目印に紫テープを巻いて下さいました…。
もうすぐ下草刈りが始まるそうです。

ここは、土場。山から下した木を、A材・B材・C材に仕分けします。↑
山で伐採する時、柱材になる木は3mに、梁材なら4mに切ります。
まだ木皮で覆われていますが、どこに節が出てくるか、だいたいわかるとのこと。
これは勘ではなく、木との対話ですね。

建築資材となる山の木は、約50年サイクル。
先人が50年前にして下さったことの恩恵を受け、今は50年後に向けて蓄える。
林業を絶やさない工夫と努力をされていました。
林業に携わる方を「川上」の仕事と言うなら、建築士は「川下」の仕事ですね。
苗が植えられて、育てられ、伐採して製材され、建築現場へ。私たち川下の使い手側も、50年後に向けて蓄える努力をすること、工夫をすること。それには今、滋賀県の山ではどんな木が順番待ちをしているのか、知っておくことが大切だと感じました。


久しぶりに夕食を「手巻き寿司」にしてみましたが、↑
ちっともお寿司にしないで、おつまみで食べてしまうという、
飲兵衛家族の、あるある。

朝食用にシフォンケーキを作り貯め。↑
いつの間にか落書きされていた…。可愛いから許すけど。


たこ焼きはどれでしょうか~たこ焼き。↑
これも可愛かった。





オガワ